From:秋山大介
「そっちのほうが手っ取り早くありませんか?」
「はい、確かにそうかもしれません。 でも、それが結果になるまでの確率は、 こちらと、こちらでは、どちらのほうが高いでしょうか?」
「ま~、もちろん、こちらですよね。」
「ですよね、では、現状をふまえると とるべき選択肢はこちらではないでしょうか?」
と、このような会話が、つい先日のミーテイングで交わされました。
これは、コンサルティングというより、もはや完全に実働をしているので、私がどういう立場か分かりませんが…非常に深く関わっていることは、あなたもお察しいただけるでしょう。
公開できる範囲でもう少し具体的に話すと、これは、あるサイトのマネタイズ設計の話です。
実は、このサイトは、1年以上前からあるのですが、マネタイズしようとしてもできない状況でした。なぜなら、それは「広告費」をかけられないからでした。これには、色々と事情があったのですが(予算がないというお金の問題ではありませんが…)私が積極策に出てしまうと、私がその案件に関わる前から担当していた方の純粋な成果が見えなくなってしまうので、私の積極策は止まっていました。
ですが、その制御がなくなり、先月から積極策に動いています。実は、それが私が年末ギリギリに今年の最大の発見といっていたFacebook広告でした。
ということで、積極策に出てからは、非常に私もやりやすくよい流れが続いています。俗に言う「サイト会員」のような方が、日に日に増え、マネタイズの流れにのってきています。
とはいえ、こういったインターネットでも、実店舗でも初期投資が必要なので、今は、マネタイズよりも会員の増加のために、広告費が出ているような状態です。
そのような背景もあり、依頼主から
「広告費をかければ会員が増えるのは見えるのですが、
では、ここから売上はどうやって上げていくのでしょうか?」
と質問があり、あのような会話が繰り広げられました。
そして、ここからが重要な話です。そこで、あなたに
「あなたの意思決定の基準は何ですか?」
という質問を投げかけたいと思います。いかがでしょうか?ちなみに、私はビジネスにおいては
「崩れにくいこと=失敗する確率が低いこと」
「今の瞬間ではなく長期でみたときどうか?」
という2点で考えています。なぜかと言うと、「手っ取り早く…」ほど怖いことはないからです。例えば、これは株式投資で考えると非常に分かりやすいのですが、「小さな利益を積み上げて、合算して大きな利益を上げる」ことは、勉強すれば比較的可能です。
実際、私もこの方法であれば、負けても年間でマイナス7~8%で、勝つ場合は、年間で10~20%の利益を上げることができます。ですので、トータルで見れば年間で5~10%で回すことができる見込みです。
しかし、これがこうなるとどうでしょう?「1ヶ月間で10倍になる銘柄を探す」確かに、これは私の利益よりも、何倍もの利益を上げる可能性があります。ですが、このような銘柄を探すのは困難です。つまり「当てる確率が低い」ということです。
これに対し、私は「外す確率が低い」方法を自分なりに選択しています。まさに、これはビジネスも同じで、「手っ取り早く」で意思決定しようとするものは、「常にホームランを狙う」ようなもので、非常に打率が落ちるでしょう。
一方、得られる結果は小さいかもしれませんが、外す確率が低いものを選択し続けると、それは、確率高く結果を積み上げることにつながるでしょう。というように、私の姿や思考は
「ギャンブルをしない、つまらないやつ」
「夢のない、つまらないやつ」
に見えるかもしれませんが、私は、できるだけそのような意思決定をしています。ただ、その一方で、スモールスタートを実施し、このまま同じ成果を出す確率が高いと分かれば、一気に加速します。
でも、その加速はギャンブルではなく、すでに外す確率が低いのが分かっているものに、レバレッジを掛けるので、大数の法則が働き、そのまま結果を大きくすることができるでしょう。
と、少々抽象的な話が続いてしまいましたが、冒頭の会話のミーテイングでもそのような説明をし、マネタイズの全体設計を練りました。
その結果、一番良いのは、ミドルリスクミドルリターンの仕組みが何度も回せることなので、そこを狙いを定め、今一気に動き出しています。
ちなみに、これは、私の感覚的な話になってしまいますが、「手っ取り早く」を基準に意思決定をしている方は、「常に獲物を追いかけるハンター型」そして、私のような意思決定をしていく人は、「農耕民族型(&行くときはハンター型)」のような気がします。
そして、もう一つ「手っ取り早く」を基準に意思決定をしている方は、「仕組みで販売しない属人型」一方、私のようなタイプの人は、「人に依存して販売しない仕組み型」という感じがします。
もちろん、どちらが良いかは時と場合によりますし、ビジネスの形式によっても違うでしょう。ただ、何だかんだいって、後者のほうが長期的にみると良いのかなとはいつも思うところです。
あなたの場合は、どうですか?ぜひ、あなたの感想や意見も聞かせていただけると嬉しいです^^
ー秋山大介